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  3. 曲がるシリーズ(その1)。ハンドルの戻し方。その他 内輪差/外輪差/ディファレンシャル。
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図解を先に載せてしまいましょう

図解の見方
図は、車体と車輪の軌跡を表しています。
画面上で、右下の方から 1→2→3→4→5 が進行方向です。
1 の地点でハンドルを左へ切ったところです。
ハンドルを切ったままだと、いつまでもグルグル廻り続けます。
左折の場合のハンドルの戻し方
画面上で、4 の地点から左方向へ行きたい場合、4 でハンドルを戻し始めても手遅れです。
ハンドルをまだ戻していないので、前輪は切れています。
と、いうことはこのまま廻り続けようとしています。
4 で直進状態に保ちたいのであれば、4 の地点ではタイヤが進行方向を向いていなければなりません。
つまり、4 でハンドルを戻し終わっていなければなりません。

そうする為には、コーナーの前半ではハンドルを切って、後半では戻して行きます。
ハンドルを戻すことが分かっていない超・初心者のうちは、蛇行が怖くて本能的にカタツムリ状態となりやすいです。
ある程度速度を維持していれば、タイヤは自然と直進へ向かう力が働いて、ハンドルも自分で戻ろうとします。

4 で戻し始めても5 に向かって進んで行きますので、それからあわてて修正しても蛇行してしまいます。
内輪差と外輪差
4本の円弧が描かれています。
これは、4本のタイヤそれぞれの進んだ跡です。
直進ならば右列と左列の2本の跡しか残りませんが、カーブでハンドルを切るとタイヤは別々のコースとなります。
左側のタイヤの赤と青の軌跡の差を内輪差、右側のタイヤのピンクと黒の軌跡の差を外輪差と言います。

S字クランクで、必死にハンドルにしがみついても脱輪するのは赤のラインが多いのでは無いでしょうか。
ディファレンシャル・ギア
1 から4 へとカーブしながら進んだとき、外側(右側)の車輪と内側(左側)の車輪では、回転半径が異なります。
そして、円弧も外側の方が当然ながら大きくなっています。
と、いう事は、外側の車輪は内側の車輪よりも進んだ距離が長いし、回転数も多くなっています。

このように、内側と外側で後輪の回転数の差を生じさせてカーブをスムーズに曲がることができるようにする装置を ディファレンシャル・ギア(差動歯車装置)と言います。

前輪は、ハンドルに従って進行方向へ向きますが、後輪は常に車体の向きと同じです。
左右の後輪が「突っ張って」同じ回転数のままだと車は容易に曲がることが出来ません。