ダブルクラッチについて、に対しての回答
こうじさんからのお問い合わせに答えて
ダブルクラッチのページで質問したいことがあります。
実際に現在ダブルクラッチはこのとおりにやっていますが、改めて読んでちょっと
疑問に思ったもんですから。
>ギアがニュートラルで、クラッチを繋いだ状態でアクセルを踏んでやる。
クラッチを切った状態でアクセルを踏むのと(空吹かし)とニュートラル(N)で
クラッチをつないでアクセルを踏むのと機構的に何が違うのかがわかりません。
ダブルクラッチの質問と言うよりクラッチの機構的な質問ですが回答お願いします。
ちなみに、この質問に関連した(?)現象を体験したので書いてみたいと思います。
私の住んでいるところは北海道です。
雪は道内ではかなり少ないほうですが朝は-10度以下になります。
そんな冷え込んだ朝に車が完全に冷えた状態でエンジンをかけるとかなりアイドリングの回転数は高いです。
1700rpmくらいです。
そのときはギヤはNでクラッチはつないだままですが、Nのままでクラッチを切ると2000rpmくらいまで上がります。
それでまたつなぐと1700rpmくらいまで戻ります。
(エンジンが温まると回転数はちゃんと下がってきますよ)
Nでもクラッチの入り切りで回転数が変わるもんなんですね。
私は(ギヤがどこかに入っていても)クラッチを切る=ニュートラルだと思っていました。
何が違うのでしょうか。
ここからが回答です。
機構的に何が違うのかが...。
クラッチを切った状態でアクセルを踏むのと(空吹かし)とニュートラル(N)でクラッチをつないでアクセルを踏むのと 機構的に何が違うのかがわかりません。
「Nのままでクラッチを切ると2000rpmくらいまで上がります。」と、お書きになっておられますので、実は理解の入り口までは差しかかっているのですね。
ここまで気が付かれる方は、多いとは言えないでしょう。
(殆どおられない?)
機構的には、専門誌を読むなどしませんと、なかなか理解が困難なところがあったりしまして、あまり詳しくは書かないようにしています。
その理由は、かえって問題を難しくしたりしがちですし、第一に私が「一級整備士」などの有資格者でもありませんので。
また、初心者向けのページにこだわっていますので。
で、現象面からご説明致しましょう。
ニュートラルの位置でも、クラッチの断・続で回転数が違いますよね。
これは、クラッチの断・続で負荷が変わっているからです。
つまり、エンジンから見て、重いか軽いか−です。
クラッチを切る事によって負荷が軽くなるので、エンジンが廻りやすくなるのです。
走行中に例えれば、坂道と平らな道では軽いか重いかの差が当然出てくるのと同じ事です。
さて、重いと軽いの差はどこから生じるのでしょう?
ギアを抜いていますと、ミッションの入力側と出力側は切り離された状態になります。
つまり、エンジンとタイヤは切り離された状態です。 さて、クラッチの部分を考えて見ましょう。
クラッチは、ミッションよりもエンジン側に有り、ミッションへの動力伝達を断続する働きをしています。
つまり、ギアをチェンジする際に、エンジンとミッションをフリーにしてやります。