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エンジン ―― クラッチ ―― ミッション(ギアボックス) ――

もう少し詳しく書きますと、

エンジン ―― クラッチ ―― ギア一次側 ――ギア二次側 ――

となります。

ニュートラルで、ギアの一次側と二次側を切り離しましても、クラッチを切らない状態では、エンジンに対してギアの一次側が負荷になっています。
その分だけ、重くなっているのです。


回転数から考えて見ましょう。
1,700と2,000rpmの差が出たのですね。
これを走行中として考えれば、およそ、時速50kmと60kmの違いがあります。
つまり、60kmで走れる筈のところに、50kmにまで低下させるような荷物を積んだ状態と同じ事です。
大人が5−6人分以上?の違いになりますね。


冷えた状態でエンジンをかけると

そんな冷え込んだ朝に車が完全に冷えた状態でエンジンをかけるとかなりアイドリングの回転数は高いです。

エンジンを始動する時も、クラッチがつながっていますと、前述の通りまだギアの一次側が負荷として つながっていますので、その分エンジンが重くなります。
これは、セルモーターを廻すバッテリーに対しても大きな負担となります。
おまけに、寒ければバッテリーは尚更力が弱い状態ですし、エンジンオイルも 粘度が相当に高い状況ですから、バッテリーにとりましては可哀想な状態です。
マニュアル車、「自分の愛車」でしたらば、エンジン始動時にはクラッチを必ず 切ってからセルモーターを廻して下さい。
それを実行している人は少なくは無いと考えています。
ギアを入れたままエンジンを切ったり、ギアを入れたまたエンジンを始動する 習慣のある人は、必ずクラッチを切って始動するでしょう。
右手でイグニッションキーを廻すだけでは無く、左足にちゃんと仕事をして頂きましょう。


クラッチを切る=ニュートラル...

私は(ギヤがどこかに入っていても)クラッチを切る=ニュートラルだと思っていました。

もう、お分かりですよね?
クラッチとギアは別もので、ニュートラルはギアの入り切りまたは組み合わせ変更です。
クラッチは、エンジンとそれ以降の負荷部分を入り切りする装置です。

ニュートラルにして、クラッチをつないだ状態で空吹かしをしてやれば、ギアの一次側の回転が上がります。
クラッチを切って吹かしても、クラッチ盤の入力側の回転が上がるだけです。
ダブルクラッチの真髄は、タイヤの回転(走行速度)=ギアの二次側と、ギアの一次側(エンジンの回転数)をスムーズに同期させる事にあります。