1速に入らないよー、に対しての回答
みけさんからのお問い合わせに応えて
(前略)
最近スカイラインの中古車を買ったのですが、(中略)この車、なぜか出発の時以外1速がはいらないんです。
エンジンブレーキで3ー2とおとしてきて、1速にいれようとすると、がつがつぶつかってはいってくれません。
普通にブレーキで減速して、再加速のために、1速にいれようとしても同じようにはいらないんです。
きちんととまってて、発進するときは普通にはいるのですが。
クラッチもちゃんと踏み切ってますし、Nにもどしてからいれなおそうとしても、うまくいきません。
おかしいと思ったので、ディーラーにもってって、みてもらったんですが、機械的にみても、運転してみても、おかしいところはないっていうんですよ。
なんで、あたしの運転に何か問題があるのかな〜?って思ったんですが、友達もやっぱり、1速がはいらないっていうんですよねー。
ディーラーさんが何か見落としてるのか、あたしの運転がへたくそなのか、一体何が悪いのでしょうか?(後略)
即時回答です。
では、貴女が欲しいところの結論から簡単に申し上げます。
1.エンジンブレーキを使用していても、いなくても走行中に1速に入れる操作をしないで下さい。(キッパリ)
2.その車は、異常では有りません(見たわけでは有りませんが)。
3.貴女の運転に問題は有りません(やはり、見たわけでは有りませんが)。
どっこい、どっこいのお友達も含めて。。。
4.ディーラーさんも、嘘は言っていないでしょう。
詳細回答(追伸)です。
ギアって、実は歯車の事だったのですよね。
車のギアは、ギアボックスの中に大きいのや小さいのが沢山入っていて、レバーの操作でどれとどれの組み合わせにするのかを替えています。
言い換えれば、どの歯と歯を噛み合わせるか、と言うことになります。
さて、歯と歯が噛み合っている状態を考える時、歯自体は当然同じ速さで動いています。
(回転方向は、勿論反対向きですね。)
しかし、大きい歯車は歯の数が多く小さい歯車は歯の数が小さいので、大きいのが1回転する間に小さいのは何回転もします。
これがギア比でして、実際はエンジン側が小さいギアで負荷側(つまりタイヤ側)が大きいギアになっています。
こうしてエンジンの回転数を落とすと共に、大きな力を出せる様になっています。
さて、ギアをチェンジする場合ですが、これはギア比を変える事を意味します。
つまり、今までとは違う大きさのギアに噛み合わせよう、と言う事です。
そうすると、だまっていればエンジン側と負荷側のギアの回転数そのままでは噛み合いません。
そこで、無理なくギアチェンジが出来る様に、「シンクロ」と言う装置が実は組み込まれているのです。
強制的に、ギアが噛む様に回転数を合わせてくれているのです。
ちなみに、中国製の自動車は、このシンクロが無いのでシフトダウンの際は、ダブルクラッチが絶対条件で有るようです。
意外な驚きです。
このシンクロも、か弱いものだったりあるいは頑丈だったりとか有る様です。
いい加減な操作でもしっかりチェンジ出来るのはシンクロが強力だと言うことになりますし、
逆にいつかは壊れてしまうものも有るかも分かりません。
また、車種によってはフルシンクロとか、1速はシンクロ無し、も有るでしょう。
貴女、走行中に1速に入れるのはかなり無理があるかナー、と段々に思って来ましたか?
(中略)
エンブレで、3→2→1速と落として行きました。
あまりスピードを出さないようにやりましたが、さすがの天才?も2回の内の1回は、ギアが「ガガガガ」と鳴きましたね。
やるもんじゃないっ。(自分の車では(←嘘))
どお?、このくらいで。
シンクロについて、とかエンブレで1速に入れないで、とは書いていませんでした。
ちと、考えなければいけないかなっ。