チューンドカーの場合
PWEさんからのお問い合わせに応えて
初めにお断りです。(前置きです)
一般の方は、ここに書いてある事はあまり気にしないで下さいね。
誰が一般か?ですって・・・。
「自分の車は、その辺のモノとはかなり違うぞー」と思われていない方々です。
殆どの方は、一般の部類に入ると思われます。
「このお客様」は少数派で、車の方も初心者が自動車学校でこれをあてがわれたら、まず卒業は難しいくらいの難物?ですので。
まずは「おめでとう!」と言わせて頂きます。
「その手」の車で、エンスト無しで発進出来る様になれば、第1ステージはクリアーですね。
素人がいきなりレーシング・カーに乗っても、まず前には進めないと言いますから。
「発進の際にアクセルは踏むか?」
クラッチのみでも発進出来る様になったのであれば、ミート・ポイントが分かった筈ですから その付近から吹かしてやれば良いでしょう。
多分、タコ・メーターは付いていますよね。
そこまでは、どこにも書いてはいませんでしたが、アクセルを吹かさないでタコ・メーターを見ながらクラッチをゆっくりと戻してやれば、針の動きの変化で、ミート・ポイントが目で見えると思います。
針が「ピクン」と下がりませんか?
タコ・メーターが付いていないのが一般的だと思いましたし、普通はそれほど「ミート・ポイント」を
気にする事も無いと考えていましたので、書きませんでした。(ご免なさい)
発進の際にやたらとアクセルを踏まない方が・・・と言いますのは、「基本を理解して欲しいなぁー」と言う「心」からです。
空吹かし、ミート・ポイント、急発進、エンスト・・この辺が分かってくれば、好きなだけ?踏み込めば良いでしょう(笑)。
「エンストを避ける目的で踏み込むなー」と言いますのも、上記と同じ「心」でして、「その手」の車の場合はむしろ踏み込みながら出るのが、「予定通り」なのかも知れません。
また、多少回転を上げておいて、半クラッチを使って適度に(クラッチを)滑らせながらミートさせれば、発進時の車体の揺れも解消するのでは無いでしょうか。
タイヤがまだ新しいでしょうから車体の揺れになっていますが、坊主タイヤでいきなりミートさせて急発進すれば、激しいホィール・スピンか あるいは 左右に大きく蛇行しながら突っ走って行く事になります。
「その手」のお車は、一般のクルマ以上に「慣れ」が必要だと思われます。
あせらないで、ゆっくりと馴染んで行かれれば良いと思いますよ。
まして、新車(ですか?)ならばクラッチ盤のアタリが付く迄にも時間がかかりますし。
最初は、「そろそろ」が基本の様です。
「クラッチだけでの発進」は、「ガクン・ガクン」と出たりエンストを繰り返す様であれば、むしろエンジンにとって余り良くないかも分かりません。
どこまでも「クラッチだけで」、にこだわるものでも有りません。
私が昔やった事(内緒です)。
田舎の、小学校などの砂のグラウンド(みたいな所ですよ!)で、スピン・ターンの練習をやりました。
それは、普通の道路上よりもタイヤのグリップが落ちるので、感をつかみ易いからです。
ここで上手く行かなければ、どこでやっても成功はしませんからね。
で、本来ならば、「そのようなお車」も、濡れたアスファルトの上で発進の練習をすれば、ホィールスピンする状況とか、蛇行発進の有無とか、色々体験出来るのでしょうが。
いずれ、堂々と練習出来る場所へ行かれると、大いに勉強になるかも知れません(予算が必要ですが)。
「アタリ」について。
「特殊」な?車は、アタリがつくまで優しく運転してあげましょう。
ギアはしっくりと入っていますか?
私が昔乗っていたス*ル サンバー(軽トラック)はひどいものでした。
(よっぽど、トラックが好きか?)
渋滞した信州の山道(上り坂)で、突然に1速と3速に入らなくなってしまいました。
当時は、まだ360ccでした。
買って3ヶ月でした。
上り坂で停止して、360ccで、2速で、家族4人が乗って、しかもトロトロと出るのにエライ苦労をしてしまいました。
インプレッサ状態か?(笑)
初めから、何となくギアが入りにくいなぁ、とは思っていたのですが 「軽」とはこんなものかとあきらめていました。
ようやく下界へ降りてから、「J*F」へ飛び込んだのですが、これ以来すっかり「J*F」不信に陥ってしまいました。
「新車だから最初のウチはギアの入りが悪いのですよ」と。
色々と調べた結果、ギアのニュートラル合わせが狂っていた模様です。
その様に指摘して、ディーラーに抗議したら「真っ青」でした。
「どうしてそんな事が分かったのですか?」−−−「悔しいからトコトン調べたんじゃわいっ!」
業界人と間違われてしまった(汗)。
新車の1ヶ月点検で、オイル交換をしているにもかかわらず、3ヶ月目でも相当のスラッジ(ギアが削られたカス)が出て来ました。
当然、このドライブ途中で行った、余分なオイル交換費用はしっかりとディーラーに請求しました。
「昔の思い出」
私が初めて購入したのは、日産サニーのスポーツタイプでした。
木製のハンドルが格好良かったですね。
車の整備工場に勤めている親戚のお兄さん(当時)を通じて買ったので、「これは安心だろう」と思っていたのでしたが、そこが初心者の浅はかでした。(赤坂では無いっ)
** ところどころに おやじギャクでも入れないと疲れます **
登り坂で、えらくスピードが低下してしまうのです。
おまけに何人もの同乗者がいると、4速から3速に落としたくらいでは後続車に追突されかねない状況でした。
クラッチ盤がかなりすり減った状態だったのでは無いかと思っています。
そう言えば、その中古車の前の持ち主は泣く子も黙る 「交機=交通機動隊」だったのです。
走行距離もかなりイッテましたが、かなり荒っぽいテクを使っていたのでしょう。
たかが、サニー1200に対して、クラッチを滑らせまくって急発進を繰り返していたのでしょう。
もう一つ、究極?のテクニックをご説明する事を思いつきました。
「パート1」の「究極」の延長線上にあるものですが、
最近になって自分の運転の「テク」に気が付きました。
それは・・・クラッチの滑らせ方です。
登り坂の信号で停止していて、青で発進するときに、タバコの火を消すなどの内職をやっていると、サイドブレーキを戻しても車は前進も逆行もせずに止まったままだったのです。
ちょっと気が散って、今少しクラッチを戻す事をしなかった為に 半クラッチで坂道で止まっていたのです。
普通の人は、余り頻繁にはサイドブレーキは使わないのでは無いかと思いますが、私は停止する際は必ずサイドブレーキを使います。
登り坂での発進は、フットブレーキからアクセルペダルに足を乗せ替えて、逆行しないように 急いでアクセルを吹かすとともに、クラッチを戻していませんか。
インプレッサのチューンドカーへ戻って・・・(まだまだ続きそうですがー)
上記に述べた「極意?」が、「チューンドカー」の発進に結びついて来ると思います。
つまり、一瞬の半クラッチを経て完全にミートさせる事です。
そう言えば、基本を重点に書いていましたので、本論では「半クラッチ」には触れていませんでした。
やたらと滑らせるだけの事を半クラッチだと誤解されても困るし、そう必要でも無いかと思っていました。
改めて、考え直して見ます。
結局は、「ゼロヨン」のテクニックに繋がってしまいそうですね。
前に述べた、坂道で逆行しない半クラッチを更に応用すると、平坦な道でのシーンへと展開します。
サイドブレーキ引いて、アクセルを吹かして、クラッチは繋がる寸前(前にも出ないし、エンストもしない)。
サイドを戻しながら、半クラッチからミートして目一杯アクセルを踏み込む・・・・・
(推定です、やった経験は有りません)
こんな事をやるので有れば、クラッチ盤もチョイスしなければ・・・
逆療法で、安全な場所で大胆な方法を学べば、おとなしく出る事も難なく出来るようになると思います。
前述の「交機」の旦那は、多分こんな事ばかりやっていたのでしょうね。
彼らのテクニックは、並大抵のモノでは無いとの事ですから。
締めくくりになりますが、ミート・ポイントで何回転にしますか?
数字をつかんでおく事が肝心ですね。
そして、何回かエンジンを煽って見て、例えば1,500rpmで合わせるとか・・・
おとなしい事しか書かない筈のHPが段々とエスカレートして、どうしても「サーキットの狼」の世界へ行ってしまいそうか?
(困った事だ・・・(笑))
今でも、そのコミックは売ってるのでしょうか(謎)。