「限定解除」のドツボ
NORIさんからのお問い合わせに応えて
大阪の女性からのお便りです。
返信の内容が、「限定解除」の後に苦しんでいる人々を対象とするにふさわしいと判断し、
このようなタイトルとなりました。
返信(回答文)のみ記載します。
では、急ぎませんので、にお答え致します。
初めに、ポイントを絞りましょう。
1.お悩みの内容
2.メールフォームの記入欄
3.「限定解除」の「ドツボ」とは
4.(発進時のギア)
5.(加速の仕方)
6.(何でギアがあるの?)
7.(回転数とギアと速度とトルク)
8.(シフトアップ/シフトダウン)
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お悩みの内容を要約すれば、「回転数の考え方」と「ギアの操作」と「クラッチ操作」ですね。
しかし、つまりは総てが問題だということになるわけです。
- 2 -
メールフォームの記入欄に、免許の種類が「限定解除」かどうかを書いてもらうようにすべきだった・・・(汗)
「オートマ車」で練習して免許を取り、その後数時間「マニュアル車」に乗っただけで「限定解除」したことは、単に「マニュアル車」を運転しても「法律に違反することにはならない」というだけのことですから〜。
特に「限定解除」の方々は、-1- の件で「ドツボ」にはまり易いと言えます。
最悪、「マニュアル車」を手放そう−とか。
- 3 -
「限定解除」の「ドツボ」とは何でしょう。
私流の解釈では、「オートマ車」に「ギア/クラッチ」が付いているのが「マニュアル車」−という感覚なのでは無いかと思います。
「オートマ車」ならば何とか走れるのに、「ギア/クラッチ」が付いた為に走れない−。
ひたすら「マニュアル愛好者」としては、「マニュアル車」から「ギア/クラッチ」が消滅してしまったものが「オートマ車」です。
- 4 -
(発進時のギア)
ハイパワーの車ならば、2速からの発進で丁度良いでしょう。
1速からの発進では、パワーを持て余すことになるかも知れません。
普通は、原則として1速での発進です。
特に最近の車は、発進時にエンストしやすいので、タイヤが少しは回転している状態からの再発進でも、1速が無難と言えます。
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(加速の仕方)
エンジンの回転数は、レッドゾーンの手前で収まる程度にとどめる事。
例えば、MAX.6,000rpm ならば5,000くらいまでとする。
1度でもオーバーレブさせない方が良いでしょう。
ま、最近の車は吹き上がりが悪いようにセッティングされていたりがあるかも知れませんが。
また、-6- ,-7- とも関連する事項ですが、エンジンの回転数が低くてギアのポジションが高いような場合には、トルク不足ですからアクセルを踏み込んでも加速が悪くなります。
ギアを落としてから加速した方が良いでしょう。
- 6 -
(何でギアがあるの?)
ずばり、経済的に走るためです。
エンジンを掛けたら、走り出せることが前提です。
しかし、静止している1トン以上もの物体を動かすには大きな力が必要です。
そこで、ギアでミッションの出力側の回転数を落として引き換えに大きなトルク(車輪を廻そうとする力)を得ています。
低いギアのままでは、燃料効率が悪くなるし、速度も出ないので時間的にも不経済です。
走り出したら、発進時のような大きなトルクは必要が無いので、燃費も良くなり速く走れるギアにチェンジして行きます。
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(回転数とギアと速度とトルク)
特に、速度が低いときについて。
ギアが高い場合は、エンジンの回転数が下がり過ぎることに注意を要します。
エンジンの回転数が下がれば力が抜けた状態(トルク不足)となります。
この状態にならないようにする為には、ギアは1段下げてください。
無理をしてクラッチの断続で乗り切ろう−などとは考えないことです
。
また、原則として、クラッチを切った状態で走ろうとは思わないことです。
但し、渋滞の中で、ノロノロ運転の場合、1速か2速でクラッチを切って惰性で走ったりと、微妙な速度調整はアリですが。
特に、ギアと速度との関係。
エンジンがオーバーレブ(過回転)しないように、また、スコスコ抜けた状態にならないように、各ギアのポジションに対して適当な速度の範囲というものがあります。
勿論、燃料効率も含めて。
このあたりを意識して走るのが良いでしょう。
例えば、1速:0-50km/h まで。
2速:10-60km/h まで。
3速:30-90km/h まで。
4速:50-100km/h まで。
5速:50-
ご自分の車に応じて、身体が覚えて行くと思います。
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(シフトアップ/シフトダウン)
前述の-4-項以降を参考に、場面に応じたギアを選択してください。
長い下り坂や急坂での減速、車間距離や時間的猶予が充分にある−などの場合には、ギアを落として減速することを念頭に置いてください。