レスポンスとは
「制御工学」っぽい言い方をすれば、「入力変化」に対する「出力変化」の「応答」の「速さ」や 「変化の度合い」・・・
とでも申しましょうか。
燃料噴射や、クラッチその他、部分的には幾つもの「自動化」が進んでいても、所詮は人の両手両足で操縦しなければ動かない機械です。
そして、必ずしも思い通りには動いてくれないのが機械ではあります。
では、「操縦」する人はどのような機械の「応答特性」を頭に入れておくと良いでしょうか。
ほんの1例をご紹介しておきます。
- (1)ステアリング関係
アンダーステア特性
- 昔に比べれば、あまり癖の強い車は少なくなったのかも知れませんが、特に高速でハンドルを切ったときに、車があまり曲がらないで直進気味に進む傾向を、アンダーステア特性と言います。
如何にもステアリング不足(ハンドルを廻し足りない)の様に見える状態です。
今では、合理的かはたまた強引にか、後輪も曲げてしまう車もあったりしますが、そうで無い車を運転される方は、高速のきついカーブでは対向車線まで行ってしまわない様に気を付けましょう。
アンダー、が有ればオーバーもあります。
タック・イン
- 大昔、FF車が出始めの頃。
ヘアピン・カーブが続く山道を下っていたときです。(峠族?)
車線は山側でした。
ブラインドコーナーを抜けた途端にまたもや予期せぬ「ヘアピン・カーブ」が眼前に現れました。
谷側へ曲がっている道です。
「ギョッ」とすると共に、このスピードでは曲がり切れないと思ってあわててアクセルを「パッ」と離しました。
そこで問題です!!
その直後、車はどのような動きをしたのでしょうか?
−−−−答えはこちら
キックバック
- 日本語に直訳して、蹴り返し。
つまり、タイヤが路面の凹凸を拾う事によって、ハンドルの振動や振れとして返ってくる事です。
車種によっては、敏感な場合があります。
- (2)アクセル関係
アクセルチューン
-
アクセルの踏み加減に対する、エンジン回転数の変化率を決めるセッティングの事です。
市販車では、1台1台について細かく調整は行っていないとの噂もあります。
お子様用の遊園地のゴーカート(バッテリー式)は、目一杯踏んでようやく走ります。
50ccのバ*チョンバイクは、少しスロットルをひねったら、「ブィーーッ」と突進しました。
オートマ車もこれに近いものが有ります。
チューニングとは直接関係ありませんが、初心者の頃は発進時の加速不足とか、1速での吹かし過ぎの傾向が見られる場合があります。