変速比理解の意義
・・・ギア・チェンジ、特にシフト・ダウンする際には、変速比を考慮してエンジンを吹かしてからクラッチを繋げば滑らかな走行となります。
・・・軽自動車は、ポジションが1段違った場合の変速比がかなり違う事が考えられる事と、エンジン自体も頑丈ではないと思われるので、過激な「エンブレ」は避けた方が良いでしょう。
オーバー・レブで、レッド・ゾーンまでイッテしまう場合もあり得ます。
変速比とは?
・・・エンジンは、回転数が低い時はトルク(力)が小さい。
また、何百キロあるいは何トンもある、止まっている車両をスタートさせる時には、非常に大きな力が必要となります。
では、スタートの時に思い切りエンジンを吹かして発車するか?
うまくクラッチが繋がったとして、エンストしなかったとすると、ロケット・スタートになってしまうではないか。
(私は、こういう事はやっていない)
道路で玉突きは危険です。
・・・だから、エンジンの回転数は高く、速度は低くなるように出来なければならない。
その為に、エンジンの回転数を負荷側へ伝達する際に、回転数を落としてしかも大きな力が発生出来るようにするのが、ギアの役目です。
ここで、何分の1に落としたかが、「変速比」です。
・・・ミッション(トランスミッション)
では、前へ出さえすれば良いか?
速く走らなければ車の有効活用は出来ないし、第一燃費が悪くなってしまう。
それに、前にしか走れない様では、不便な走る機械となってしまいます。
そこで、前へ行ったり後ろへ行ったり、発進をスムーズにしたり、高速走行を可能にしたりと、いろんな変速比を取れる様にしたのがトランスミッション(歯車式変速装置)です。
・・・どこに書いてあるか?
諸元表で確認しよう。
カタログに書いてあります。取り扱い説明書には記載されていないか?
(不必要か?)
参考資料
・・・目安として、別表に変速比の一覧を記載したので参考にして欲しい。
普通車と軽自動車の違い、1速違えば変速比が何割変わってくるか、電卓片手に見て欲しいところです。
それに、変速比が1.00とそれより小さい値が出てくるところもポイントです。
・・・予算とデザインと排気量などで、購入車両を決めるのでしょうが、カタログの数字の意味が分かってくると、車選びも一段と面白くなってくるのでは無いだろうか。
新車の場合と違って、中古車の時はカタログは無いだろうが、ブレーキ・パッドの残りはどれくらいか、とかクラッチ盤はすり減っていないか、などと販売店のおじさんに質問してみるのも良いかも知れません。
但し、「そんなの知った事か」と云われても、当方は責任を負えません。
さっさと、帰ることにしよう。