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2,000回転は、私のお気に入りのエンジン回転数です。
通勤時は、殆どが2速から4速の間で走行しています。
狭い道、混んでいる道、5速に入れている暇はそう有りません。
2,700cc(貨物車)の、粘りのあるディーゼルエンジンの振動と回転音を楽しみながら運転しています。
とは言うものの、さすがに会社へ着いてエンジンを切ったときには、「ホッ」とします。
そして独りつぶやくのは、「なんてこの車はうるさいんだー」。

1,500回転くらいだと、まだトルクが小さくてパワーが不足気味ですね。
1,800回転ならば、5速でもまあ何とか、と言ったところです。
2,000回転まで廻せば、余裕です。
ちなみに、私のホーミーの場合は、
2,000回転にて
5速 ・・・ 60km/h
4速 ・・・ 50km/h
3速 ・・・ 35km/h
という速度になります。

同じ回転数で速度が違って来るのは、ご存知の通り「ギア比」の違いによるものです。
また、同じ2,000回転でも、5速と3速では速度が全然違いますね。
これが、減速する時にも威力を発揮する訳です。
慣れない方には一気に2段落とす事を推奨しない理由が、ここにあります。
(実際、一気に落とさなければ、エンジンブレーキは効き目がイマイチ足りないか?)

ちなみに、エンジンブレーキとは、正確に言えばアクセルを閉じた状態を指します。
ただ、シフトダウンしただけでは、それは「変速」です。
アクセルを閉じた事によりエンジンの内部には空気と燃料が送り込まれなくなります。
それでもエンジンは廻り続けている訳ですから、内部は真空状態となります。

昔、水鉄砲を竹筒で作った経験をお持ちの方も、中にはおありでしょうか。
水を発射した後に、筒の底の小さな穴を塞いでしまうと、棒を簡単には引き戻せませんね。
あれが、エンジンブレーキの原点です。
竹筒が大きい程、そして強く引けば引くほど、大きな抵抗力となります。
ですから、アクセルを閉じる事はエンジン(シリンダ内)に真空状態を作り、 「変速」(シフトダウン)して回転数を上げる事は、竹筒を強く引く事になり、 エンジンブレーキが「グーッツ」と効いてくる訳です。

私はトルク(パワー)を出して走るのが好きで、ブレーキで減速するよりもシフトダウンで減速しています。
つまり、回転数は大体2,000rpm程度でいつも走ります。
60km/h 以上を出せるのであれば5速で、
50km/h 以下ならば5速か4速で、
40km/h 程度しか出せないときは4速か3速です。
チョコチョコと、ギアを変えて走ります。
ブレーキを「ポンポン」踏むのでは無くて、アクセルで結構スピードの調整をやっています。

*(注) 上記の時代背景は1990年代です。
現代では、様々な規制が厳しくなり、またエンジンは低回転となり燃費も大幅に向上しています。
現在の愛車「フィールダー」に置き換えれば、2,000rpmは1,400rpmくらいの感じにはなるかと思います。
数字は変わっても想いは変わらず−というつもりで掲載を続けています。